証による 標準の治療穴
肺虚 太淵(補) 太白(補) 陽池(補)
脾虚 太白(補) 大陵(補) 陽池(補)
腎虚 復溜(補) 經渠(補) 委陽(補)
肺虚肝実 難経七十五難型 復溜(瀉) 陽池(瀉) 陽谷・養老・支正(瀉) 
脾虚肝実 太白(補) 懸鍾(光明)(瀉) 陽池(補)

 

糸練功とは


腱鞘炎に悩む女性

昭和28年生 43歳 (N12337

平成16年05月30日 初来院

問診で得られた情報は、とにかく左手が痛いとのことである。仕事でよく掌全体を開いての仕事で手首を痛めるということです。

魚際穴に著名は圧痛反応あり。 当日は、圧痛部に、 寸6ー3番鍼を用いた 本治法は 腎虚にて治療

 

6月1日(水)

望診 お血 問診 以前よりは痛みがましになった。 左手母指球 愁訴診にて0.5合を確認 前進調整として 腎虚証治療をする

 

6月7日(月)

フィンケルシュウタインテスト 陽性を示す。 灸治療にて 圧痛部に施灸する。 本治法は 腎虚証で治療。 愁訴診にて2合を確認。

着実に診療は良好に進んでるとみる。

本治法は 腎虚にて治療

 

6月12日(土)

望診 お血有り。 問診:幾分痛みは更に取れてきたとのこと。 糸錬功にて確認したところ、愁訴診 3.5合を示す。

本治法は 腎虚にて治療

 

6月15日(火)

望診 お血(若干ましになる) 問診 前回と痛みはさほど変わらないとのこと。 今一度施灸を試みる。

治療後は、糸錬功 愁訴診を確認 7合と高い合数を示した。 本治法は 腎虚にて治療。

 

6月19日(土)

望診 悪血(依然とさほど変わらず) 問診 左手痛みがましになったとのこと 愁訴診にて 7.5合を示す。

ちなみに 五志の憂は8合でした。自律神経の働きは整ってる方だと思われます。本治法は 腎虚にて治療

 

6月21日(月)

望診 お血変わらず。 フィンケルシュタインテスト陽性のもののかなり痛みがなくなってきたとのこと。

五志の憂 10合 患部(左手)薬指先端糸錬功で診たところ、7合を示し、現状維持を図ってることが確認された。

本治法は 腎虚にて治療

 

6月23日(水)

望診 お血あり 患部(左手)薬指の痺れまた痛みを糸錬功で診ると、8合と改善していました。

後少しの薬指 (小指)の痺れを押さえるため、経筋治療(手少陰経筋・手少陽経筋)を施しました。

瞬時に愁訴診にて10合を確認。本治法は 肺虚にて治療

 

7月5日(月)

望診 お血(変化無いと思われる) 問診 後もう少しこの痺れが気になる・・・・

 それに答えられるよう前回と同じく経筋治療を施す。 糸錬功にて8合→10合に回復。

お血に対しては肩こりもよく起こるということで、糸錬功にて、駆悪血剤として、当帰芍薬散を参考までに勧める。

本治法は 腎虚にて治療

 

7月19日(月)

舌診 お血 ましになる。 肩こりもよく起こると訴えたので、 漢方 六君子湯を参考までに勧める。

愁訴診にて治療前から、9.5合と高い合数を示す。本人訪ねると「もう全然痛くないです」と言う。

フィンケルシュタインテスト陰性を示す。本日は 肩こりの一般手技にて治療を終わる。

本治法は 腎虚にて治療。 そしてこの日を最後に一旦、定期診療を終えていただく、その後も

ご連絡をいただくが、痛くなってもすぐに治るようになったと聞き安心しております。

そしてこの方の診療及び治療を終了いたしました。

 

当院と致しましても、初めての症例である。私自身も勉強をさせていただきました。この方の治療を完治し終えられた

要因はやはり定期的なきっちりとした通院にあると思います。当初は週3回通われ、徐々に回数を減らしていき最後にまで

結びつけることが出来ました。 また本治法による自然治癒能力が向上し、少々のダメージでも、自然回復できるようになったのでしょう。

やはり人間がもってる自然治癒能力は底知れぬ力があるのですね。

 



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