証による 標準の治療穴
肺虚 太淵(補) 太白(補) 陽池(補)
脾虚 太白(補) 大陵(補) 陽池(補)
腎虚 復溜(補) 經渠(補) 委陽(補)
肺虚肝実 難経七十五難型 復溜(瀉) 陽池(瀉) 陽谷・養老・支正(瀉) 
脾虚肝実 太白(補) 懸鍾(光明)(瀉) 陽池(補)

 

糸練功とは


心不全に苦しむご婦人

昭和15年生 64歳 (N10224

6月24日(木) 初来院

腰痛及び坐骨神経痛を主訴としてご来院された。 五志の憂 5合

糸錬功にて確認すると、腰痛5合 坐骨神経痛5合と 合数が一致。 腰痛からきている坐骨神経痛と判断。

それと診療中に、いぶかしげに「先生、私、医者から心不全っていわれてるんです」と言われました。正直びっくりしました。

早速糸錬功にて、心臓部を確認、 2合ときわめて低い合数を示しました。 本治法を肝虚証にて治療。

治療中なんか胸が楽になってきたと言われました。 腰部・坐骨神経痛に 吉田流あん摩、増永指圧を施し

治療後糸錬功にて確認 10合を示しました。 五志の憂=10合 心臓=7合 を確認。

 

7月5日(水) 五志の憂 1合

望診 裂紋舌確認 糸錬功にて調べると。 補中益気湯証が確認される。 参考までに勧めた。

やはり心臓部の悶々感が嫌だと訴える。 肝虚証にて本治法をする。 心臓部4合と落ちていました。

本日は本治法後直後から良くなった。気持ちが楽になってきたというので、再度糸錬功にて確認

五志の憂 1合→10合 心臓4合→10合 となり治療を終える。

 

7月21日(水)

望診 裂紋 若干ましになる。 補中益気湯を服用してるとのこと。 本日はまた腰痛がでたらしく腰痛の治療を依頼されるが

やはり心臓部も診てほしいとのこと。腰痛は2合 五志の憂0.5合 寝てると非常に多い痰がでてくるとのこと。

心臓は2合でした。

本治法にて 肺虚肝実証にて治療 復溜 養老 委陽 を選穴 すべての症状を糸錬功にて確認10合になる。

腰痛には、吉田流あん摩 増永指圧を用いる。

 

8月4日(水)

望診 裂紋 ほとんどなくなる 心臓部9合 五志の憂10合 腰痛・坐骨神経痛(右)2合

本治は肝虚証にて治療。

本治法終了後には、糸錬功にて、愁訴診並びに心臓部すべて10合になる。

医者からも、どういう理由だか「最近心臓の調子が良くなったね」と言われたらしいです。

東洋医学の治療を受けてることは告げられていないようです。

 

調子がいいのでどうしようと言うことになったのですが、ご婦人からもう少し続けさせて欲しいと要望を

いただきましたので、次回からは、再発されないように治療を進めていきたいと思っています。

 

このご婦人は、非常に陽気な方なので、その気で病魔にうち勝ったのだと思います。心臓(心不全)が鍼灸にて改善するのには

私自身もびっくりするとともに、また勉強させていただけました。やはり自然治癒力に勝るものなしですね!

 



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